クラウドの考え方

クラウドというのは雲のこと。

昔からインターネットのことを
雲の絵で表していたことからきているそうですが、
ネット上のアプリケーションやデータを利用する形態を、
最近ではクラウドコンピューティングと
言っているそうです。

雲の中はどうなっているかわからないけれど、
その中から雨が降ってくるように
機能を取り出して使うことができる。
そんなイメージなのでしょうか。

そのクラウドの定義はいまだあいまいなのだそうですが
(パブリックだのプライベートだの)
その考え方に共感を覚えました。

今までは、自分の(自社の)PCにOSやアプリケーションを
インストールし、データもPCに保存していました。
サーバーに保存してイントラネット上で共有することも
ありましたが、そのサーバーはもちろん自分のところで
用意するものでした。

処理能力を高めたいと思ったら
PCを買い替えなければなりませんし
保存するデータ量が増えれば、
それに見合うだけの容量のPC(もしくはサーバー)に
変えなければなりません。

アプリケーションもバージョンアップがあれば
そのたびに(割引はあるにせよ)購入しなければ
なりませんでした。

保有するPC台数が増えれば、
それだけ管理のコストもかかります。

大企業ならば自社でシステム部門をかかえ対応できますが
中小企業では専門の人員を置くことも難しいことでした。
まして零細企業なら、なおさらです。
本当は小さい会社ほど、IT技術を駆使したいところなのに。

クラウドはその足かせをはずしてくれるものだったのです。

インターネットを利用して、
どのPCからもアプリケーションやデータを利用できる。
そのPCに高性能・高機能は求めなくて良いのです。
しかもアプリケーションをPC台数分買わなくてもいいですし
バージョンアップを自分でする必要もなくなります。

かなりのコストダウンです。

なによりもその考え方がいいですね。

自分(自社)でIT資産を持つのではなく
「使いたい分だけ、借りて使う」
ことが可能になったのです。

物の整理整頓でも、
「なるべくモノを持たない(溜め込まない)」
ことが言われています。

使うものだけを手元に置く。

モノは使われてこそ。
情報(ITリソース)だって、活用されてこそ
その価値を生むのです。